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月刊誌「盆栽世界」2018年12月号(連載第13回掲載)発売

 2018-11-12
月刊「盆栽世界」12月号が発売されました。

こちらの号に、連載「木を知れば盆栽がわかる」の13回目が掲載されています。
樹木医の視点で盆栽について連載を書くと言うコンセプトで、
1年間の基礎編としての連載が終わり、今回から応用編のスタートです。

盆栽世界2018年12月号

今回のテーマは「植え替え
盆栽愛好家にとっては、必ず行う作業です。
今回の連載では、その植え替えについて、これまでの基礎編の知識を土台にして、いろいろと書かせて頂きました。

書いていて思ったのは、
さすがに応用編!
これについては、過去の基礎編第**回にかいてありますよ!
という表記が多かったことですかね。

次回は、樹木の防御反応について書く予定です。











イソギクと菌根イソギクの違いとは?

 2018-11-10
イソギク

イソギクとは?
砂浜や海沿いの崖に生息している海浜植物の「イソギク
これは、日本在来種です。
海浜植物ということもあり、イソギクは乾燥、塩害、高温にたいへん強い植物です。

では、
菌根イソギクとは?
菌根イソギクとは、自生しているイソギクに菌根菌という共生菌を感染させ、普段は根のみで養水分を吸収しているのですが、菌根菌と共生することにより、菌根菌の菌糸で広い範囲から集めてきた養水分も使うことが出来るようになります。
それだけ元気に育つことができます。また、悪い環境下に置かれても、自分の根と菌根菌の菌糸の2つのルートから養水分を集めることができるため、普通に生育することが可能となります。

そのため、根だけで養水分を吸収するイソギクより、根と菌糸で養水分を吸収する菌根イソギクの方がずっと悪環境への適応力が高いのです。

イソギクは普通のキク科のお花ですが、
菌根イソギクは、たいへん強健な、特殊に栽培された緑化用植物となります。














珍しい! 元気なうちに樹木への相談を受ける

 2018-11-07
大黒澤苑の大ケヤキ

宮城県富谷市の歴史施設内の大きなケヤキです。
推定樹高25mくらいでしょうか。

樹木医という仕事としては、至って珍しい案件で呼ばれました。
今回は、今は元気な木だから、今後も弱らないように手を打ってほしいというもの。
珍しいです・・・
樹木医という仕事柄か、普段はボロボロになった木を目の前にどうやって回復させるかを考えることが多いもので。
本当に珍しい!

これから5か年計画を練ることになります。
かなり責任重大ですね。
まだ調査診断を行っていないので、具体的なことはまだわかりませんが、
大枠で
「こんな感じでこのケヤキの対策をしようと思います」
ということを来年度予算確保のため、書かなくてはなりません。

けっこう空想が入ってしまいそうです・・・


2年前に土壌改良を行ったシダレザクラの経過観察

 2018-09-22
2年前に調査診断、そして樹勢回復作業を行ったシダレザクラが伊豆にあります。
今回、そのシダレザクラの経過観察に行ってきました。
結果から言うと、あまり良くないです。
経過観察
2年前に、水不足の傾向があり、
それが原因で、梢端からの枯れ下がりが起きているという報告書を出し、
それに基づいて、全面土壌改良を行いました。
しかし、今年の夏が特別暑い夏とはいえ、枯れ下がりはまだ止まっていません。
原因として考えられるのは、伊豆特有の土壌分布かなと。
土を掘ると、15~20cmくらいで岩盤にぶち当たります。
つまり、有効土層が薄い・・・
加えて、透水性がよい。
つまり、岩の隙間・割れ目から水が地中深くに浸み込んでいく
2つを合わせると、
シダレザクラの根が伸びることができない岩の隙間に水がすぐに浸み込むため、
シダレザクラが水を十分に吸収できないのでは?と考えられます。
前回は予算の理由で、岩盤には手を付けませんでした。
そして、保水力をアップさせる形の土壌改良作業を全面に実施しました。
できる限りのマックス状態の土壌改良を実施したので、もう土壌改良だけでは樹勢が改善されないとわかりました。
さて、
追加作業として、
岩盤を崩す提案をするしかありません。
加えて、岩の隙間に菌糸を伸ばせる菌根菌の力を借りるしかないかなと。
(ちなみに、菌根菌は岩をも溶かします。いくつか論文もあります)
樹木医を始めて、初の岩盤との戦い
採用してくれるかな・・・

富士宮 神田川ふれあい広場の木々 再整備後・・・

 2018-09-17
神田川ふれあい広場の今です。
天気がいいですね。
一見、素敵な公園ですが、かなり残念な状況です。

神田川ふれあい広場

それぞれの木々をよく見ると、
IMG_3803.jpg IMG_3801.jpg 神田川ふれあい広場


枝枯れがかなり進んで、枝がバシバシと切られた跡がたくさんあります・・・
一番奥に植えてある木はラクウショウと言って、日本名ヌマスギと言われるくらい、湿気があるところを好むのですが、再整備でカラカラに乾燥した広場になり、かなり元気がないです。。。
今年のように暑い年は市民に緑陰を提供して欲しいところですが、これでは無理です・・・

さて、2年ほど前でしょうか、
たまたま神田川ふれあい広場の再整備をしているところを通りかかりました。
再整備も佳境に入っていました。
樹木医という仕事せいか目に留まります。

木の根元をバンバン重機が走っていたので、土壌が固くなり、木が間違えなく弱るなあ~と思ったので、
市役所の担当課の担当者にその旨を伝え、
「対策として7~8万円くらいかかるけど、それで問題は出なくなるはずですよ」
jと伝えたのですが、担当している造園会社に相談しますと言って、それっきりでした。

いま、対策をしようとすると、そんな金額ではとてもできません。
この木が枯れて、新しい木を植えるにしても、
これから対策を打つとしても、
そんな金額ではおさまりません・・・
なんというか、税金がもったいなあ~と。
また、その工事を担当していた造園会社の名前も聞きましたが、
当然、そんな仕事をする会社とは一度も仕事をしたことがありません。
やるつもりもありません。





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