花壇に植えられたサツキがどうしても枯れていきます

 2015-12-22
昨年より管理を依頼されている会社の一角に花壇が2つあります。
会社の正面玄関の両側にあります。
こちらにはサツキが植えられているのですが、以前よりサツキが順々に枯れていくという状態が続き、去年依頼を初めて受けた際にもその相談がありました。
この12月もやはりサツキが一部だけ枯れてしまいました。

以前にはpHだけを簡単に調べたことはありましたが、若干pHが高いかな?という数値でしたが、枯れるほどの要因ではなかったのです。
しかし、今回は徹底的に土壌分析を行い、20項目ほどを調べました。
また、新しいサツキを植栽する際に、花壇の土壌状態をきちんと調べてみました。

*土壌分析の結果よりは、
pH: 6.5ほど
EC: 0.4mS/mほど
土壌養分については、カルシウム、マグネシウムが極端に多く、その他の養分は不足気味
というところでしょうか。

*花壇の土壌状態を見た結果からは、
土壌の多湿(ひょうっとして過湿?)ということでした。

今回枯れた、または瀕死の状態のサツキを引っこ抜いた時の根の状態が下記です。
枯れたサツキの根系
根があまり発達していません・・・

この春より定期的にきちんと水やりをすることを依頼しました。
これは、どうも水不足で枯れていくような印象があったからでした。
その結果、片方はいたって順調に生育し、土壌も程よい適湿なのですが、片方では土壌が多湿で、土壌表面にコケが生え、サツキが枯れてしまいました。

花壇の土をどんどん掘り、花壇の構造を確認にしたところ、
水抜き穴はきちんと機能しているのですが、構造的に水抜き穴の下に5cmほど水が常時溜まるスペースがありました。
これが多湿の原因と判断しました。
さらに2つの花壇の違いを調べたところ、1つは南側にあり、日光の当たる時間がほぼ一日なのに対し、もう1つは北側にあり、日当たりは限定的だったことでした。これが2つの花壇の土壌水分の状態の違いを生んでいると判断しました。
また、花壇の底は、コンクリートで固めたれており、これが異常に高いカルシウム、マグネシウムを供給し、pHを高くし、ECを高く維持している原因と判断しました。

対策として、
・水やりの頻度を多湿な日当たりの悪い花壇については、ちょっと下げてもらうこと
・土壌の化学性を安定化させる(pH・ECを下げ、Ca・Mgを溶脱させる)ための資材を来年4月にかけて3回散布すること
・定期的に施肥を行うこと(場合によってはコンクリート対策の資材の散布も)
としました。



タグ : 樹木医 サツキ
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://cya06337.blog43.fc2.com/tb.php/1986-16107351
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫