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しばらくブログの更新が滞っていました

 2019-05-14
富士山 日本平

今年の冬(12月~3月)は、
いろいろと細かい案件がたくさんあり、それらの樹勢回復作業樹木治療)に追われて、
ブログのアップがなかなか出来ていませんでした。
樹木医としては嬉しいことなのですが。。。
(実は前年度も、全然年度もそうなのですが。。。)

かなりの件数の樹木の樹勢回復作業について、記事の更新が出来ていません。
ここで、一念発起して、これまで忙しさにかまけて、記事をアップしてこなかった樹勢回復作業について、どんどんバックナンバーをアップしていければいいなあ~と思っています。
確か5年前くらいからこの傾向が続いているので、頑張って5年前の案件まで遡ってアップしていければと思います。


東北大学のアカマツ その後

 2019-02-01
今日は、いつも一緒に仕事をしている樹木医の方と、
昨年4月に応急処置を行ったアカマツの経過観察および根系調査をしました。

昨年春、東北大学キャンパス内の立派なアカマツがあまりにも衰弱し、夏を越えることも不可能かな?と思える状態でした。
そのため、まず、根元一面に敷き詰められていたウッドチップを全て撤去し、加えて、菌根菌という共生菌を使って、樹勢を回復させる作業をごく小規模に応急的に実施しました。

それから10カ月。
去年の夏はとりあえず乗り切ることが出来たというところまで、私も観察し、安心していたのですが、
その後、秋から冬にかけて大変なことになっているということで、今日、様子を見に行くことになりました。

東北大学 片平キャンパスのアカマツ 東北大学片平キャンパスのアカマツ

かなり枯れ枝が発生しています。
困りましたね。
そこで、そこにいた私も含めて3人で、
昨春に応急処置として菌根菌を投入した箇所がどうなっているかな?と根の調査もしました。
処置をした根がほぼほぼ枯れていました。
資材や処置に問題があったというよりも、あまりに木が弱っているため、根がどんどんと枯れているような印象です。
処置をした根がまったく回復方向へと向かう起爆剤となってくれずに時間が経過してしまいました。

ちなみに去年春のこのアカマツ
東北大片平キャンパスのアカマツ
(右下がちょっと緑に見えますが、これは後ろの木の緑です。)
ほぼ緑の葉のない状態でした。
ここから比べるとまだマシと言えますが・・・

なぜこの木が一旦持ち直したのか不思議なくらいですが、
おそらく根元に分厚く敷き詰められていたウッドチップ(底辺はかなり腐り、腐植かしていた)を全て取り除いたことにより、一時的に持ち直したのかな?としか考えられません。

この冬に再度、本格的な作業を行わないと、ちょっとこの木の命が危なくなってます・・・







サルスベリのロープ支柱設置および樹幹空洞閉塞作業をすることに

 2019-01-31
今日は宮城県石巻市にて、個人宅に行っていました。

立派なサルスベリが1本あるのですが、樹勢は弱り、樹冠からの枯れ下がりが年々続いています。
以前に相談を受けてから、1年半ほど経過を観察していました。

サルスベリ 空洞 サルスベリ 空洞 サルスベリ 空洞

ついに、このサルスベリ樹勢回復作業を行うことになり、
昨年12月に簡易樹木診断調査を実施しました。
今回、お伺いしたのは、それに基づいた樹勢回復作業全体の提案をするためでした。

提案はOKをもらい、順次樹勢回復作業を行うことになり、
第1弾として、
双幹の左側がいたって空洞がひどいため、
双幹同士をロープで繋げて、お互いに支えあうようにロープ支柱を設置することにより、
その左の幹が倒壊・折損のリスクを下げることを目的としています。
ちなみに、空洞はどうしてできるかと言いますと、過去の剪定痕から腐朽菌が入り、腐ってきてしまったためです。
サルスベリは腐りやすいほうの木のため、今回の木も見事に空洞を作っています。

加えて、
空洞自体も小さくしてしまうため、
空洞の中に不定根(普通の場所でないところから出た根)を多数空洞内に発根させ、それらを太らせることにより、
徐々に空洞を狭めていくという非常に気の長い作業も行います。
今日は、その空洞に充填するための資材がどれだけ必要なのかを調べるための測定作業も行いました。

これらの作業は、来月2月中に実施する予定としています。
さて、急いで準備をしないと・・・





野中神社のご神木についての相談でした

 2018-11-20
今日は、当初、がっちりと樹木診断調査をやるという話で、
富士宮市にある野中神社に伺いました。
対象は、ご神木のスダジイです。

スダジイ スダジイ スダジイ

ところが、総代の方々と話をしていると、
かなり木が痛んできたけど、台風とかで倒れる心配はないですか?
という1点の心配だけでした。
そこで、外観を確認し、ひと言伝えました。
今年はいい殺し文句があります。
「**年かに一度の強い台風(台風24号)が来ても倒れなかったから大丈夫です!!」と。

ただ、この木については、
これまでの扱いがあまりにひどいため、
土壌改良等を行うと、今後も安心していられますよ!という提案をしてきました。
工事のたびに太い根が切られた痕跡が多数・・・

仕事の依頼が来ると嬉しいですね。
この木のためにも!!







出雲大社にて参道のクロマツ並木の養生を見る

 2018-08-16
夏休みを取り、
今回は島根県にある出雲大社に行ってきました。

出雲大社

縁結びの神様なのですが、
樹木医的な視点でこの神社を見ると、
この神社の参道に並ぶクロマツ並木は、根を保護するために、完全に人が歩くことができません。
人間は、並木の外側の石の上を歩きます。

出雲大社2

もともと、クロマツに囲まれた3本の並木のうち、
真ん中は神様の通り道として、以前から歩くことが出来ませんでした。
しかし、今回訪問すると、3本とも歩くことができないようになり、人間はクロマツ並木の外側を、しかも敷石の上歩くことになっていました。
人間が歩くことにより、マツの根周りの土が固くなることを予防する、いわゆる踏圧対策が完璧にされていました。 

加えて、こちらの参道のクロマツの根周辺には、菌根菌資材、「炭八」という木炭が使われています。
菌根菌資材は、クロマツが悪環境にも耐えることが出来るよう、耐環境ストレス性をアップさせるため、菌根菌をマツの根と共生させる樹勢回復手法です。木炭は、その菌根菌の住処となるように敷設した副資材です。

この出雲大社でのクロマツ並木対策は、
・ 完璧な踏圧対策
・ 菌根菌資材の投入
の両輪による樹勢回復・保護対策となります。
補足的に、菌根菌の数が減らないように、菌の住処である木炭を追加投入した形です。

やはりこの規模でクロマツ並木の保護をすると、
マツは元気に青々としてますね!
この日はあいにくの雨模様でしたので、写真ではいまいちわかりにくいのですが。。。



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