クロマツの花摘み(雌花)作業をしてました

 2018-07-10
2016年12月に樹勢回復作業をしているクロマツが今日の対象です。
かなり樹勢は回復しつつあります。

樹勢回復作業をしたクロマツ2 樹勢回復作業をしたクロマツ 樹勢回復作業をしたクロマツ3

宮城県石巻市の個人宅のクロマツです。
当初の予定では、今年は枯れてしまった枝の部分を埋めるため、
盆栽的に枝の誘引を行って、樹形矯正を行う予定でした。
ところが、今年は花が多かったせいか、新芽の伸びがイマイチ・・・
そこで、エネルギーを多く使う雌花の花摘みを行い、枯れ枝切除、アミノ酸系液肥の葉面散布を行いました。
雌花とは、簡単に言うと、若い松ぼっくりのことです。

このあと、夏に季節外れではありますが、
若干でも今年の芽が伸長してくれることを願っています。
そうすると、樹形矯正作業が今年から始められます。
ダメなら、来年ですね。。。





由緒ある樹齢300年のサルスベリ

 2018-07-05
こちらの樹齢300年と言われているサルスベリ
伊達家ゆかりの木だそうです。
東日本大震災の時には、根元に海水を被った木です。

気仙沼のサルスベリ3 気仙沼のサルスベリ2 気仙沼のサルスベリ1

伊達家が気仙沼にやってきた際に、休憩所として使われていた建物のそばに生えるサルスベリです。
代々大切にされてきた木だそうです。
ただ、今は残念ながら、ボロボロで枯れがすすんでいるため、樹高も3mほど。
幹はかつては太かったのかな?と思われますが、今はそれほどでもないです。。。

この木は4月に簡易診断調査を行いました。
・ 水はけがいたって悪い
・ 有効土層が浅い
というあたりが結果として出てきました。
確かに、相当過湿に弱い樹種ということは把握しています。
盆栽を使った過湿についての試験では、サルスベリは瞬殺でした。

ただ、状況を見て、まだほかにもっと深刻な原因があるような気がしますが、
簡易診断調査ではわかりませんでした。
今秋、もしくは冬に樹勢回復作業を行うことになりましたので、そのときに作業をしながら、確認していくことになりそうです。

どちらにしても、この木とも長い付き合いになりそうです。


東北大学片平キャンパス内のアカマツ 樹勢回復作業(応急処置)

 2018-04-26
4月初めに宮城県の樹木医の方から相談と土壌分析の依頼があり、
私の会社で土壌分析を行ったアカマツです。
東北大学の片平キャンパス内になる木です。

東北大学 片平キャンパス アカマツ

写真でも確認できるのですが、
根元にはびっちりと雑草が生えています。
その雑草の下には、長年の間に10cm厚以上の木質チップが敷設されています。
土壌分析結果でも出てきたのですが、
良好な果樹園以上に腐植を含む土壌でした。
アカマツにはあまりにも厳しい腐植過多の土壌でした。

ということで、
応急処置として、木質チップの全撤去および、なんとか夏を越してもらうため、菌根菌資材の投入を行いました。
菌根菌資材は、(株)松本微生物研究所の「エコバイオティクス根健」になります。

東北大学片平キャンパス内のアカマツ3 東北大学片平キャンパス内のアカマツ2 東北大学片平キャンパス内のアカマツ4

今回は、木があまりに弱っているので、
通常のように根をバシバシ切って、菌根菌資材を投入すると、木が枯れてしまう可能性があったため、
今回の応急処置はごく狭い範囲で行いました。

東北大学片平キャンパス内のアカマツ

これくらいの範囲の応急的な樹勢回復作業でなんとかこの夏を越えてくれると、
冬に全面的に菌根菌資材を使った樹勢回復作業を実施することが出来るのですが・・・

なんとかもってくれるといいのですが。





98%枯れているマツの治療を行なって思うこと

 2016-04-20
昨日、仙台市の沿岸部、荒浜地区にて、1本の大きなクロマツの樹木治療をしてきました。

昨年、秋に最初に連絡をもらい、見に行きました。
このときは木の周辺でいろいろと工事をしていて、何かをできる状況ではなかったので、工事が終わってから方法を考えましょうということになりました。
当初はその工事が11月中に終わる予定だったのですが、結局終わったのは、今年の2月。
そして、3月にこの木を久しぶりに見に行きました。
クロマツ樹木治療

3月にその木を見た時の私の第一印象は「98%枯れている」でした。
さすがに私もこの木についてどうすればいいか困りましたが、
依頼主の「ぜひ!この木を助けてください!」という言葉で決心しました。

今回の治療方法は、
菌根菌資材を使い、おそらくほとんどの根は枯れていると思われるので、ごくわずかに残った根に効率的に水、養分を吸い上げてもらうための水・養分の吸収効率が高まる菌根を形成させるお手伝いをする方法です。
この方法で樹勢回復にのぞみます。

さらに、今回、初めての試みだったのですが、樹木治療の依頼主と一緒に木の治療を行う
「みんなで一緒に木を直そう!」(仮称)サービス
の形態で行いました。

治療に先立ち、まずはしっかりと樹木診断調査を実施し、樹木医として治療方針案を提案します。
その後、実際の樹木治療へは、私は身1つで治療現場に赴き、現場にて知識を提供しつつ、治療方針に基づいて作業を進めてもらえるようにすることが役割となります。
一方で、依頼主は、必要な資材・器材は全て手配してもらい、事前準備を整えてもらうことお願いします。
(もちろん、依頼主側で手配できないものは私が対応します)
依頼主としてのメリットは、樹木治療費用が安く抑えられることです。
以前から、このサービスをずっと温めてきていたのですが、今回初めてこのサービスにて治療を行なうことになりました。

今回の樹勢回復作業では、
菌根菌資材「エコバイオティクス根健 マツ用」(松本微生物研究所)を使用しました。

さて、今回のマツの治療作業は難航しました。
実際に樹木治療の現場で、マツの根元をどんどん掘っていったのですが、
太い立派な根はたくさんあるものの、全て死んでいました。
「いったいどこに生きた根があるのだろうか?」
生きた根がなければ、私としても治療のしようがないとかなり焦りました。
クロマツ樹木治療 クロマツ樹木治療 クロマツ樹木治療

一般的に、木は弱ると、幹から遠い部分からどんどん根が枯れていきます。
そして本当に瀕死の木は幹から直接最後の力を振りしぼって、細い根を出します。
今回もそうでした。
樹高20m、幹直径が50cmもあるような立派なマツの木でしたが、幹から直接わずかな細い根を出していました。
98%、いやもしくは99%は枯れているが、必死に生きようとしている姿でした。

なんとか生きている根を見つけ、菌根菌資材を投入しました。
この資材により、この弱々しい細い根が、元気などんどん水・養分を吸収する根に生まれ変わることを待つのみです。
予定していた治療は無事に終えました。
あとは人間と同じですが、木の生きようとする力頼みとなります。
人間として、樹木医としてできることはここまでです。
あとは祈るだけです。

今回の治療では3人の方と一緒に作業をしたのですが、治療が終わった後、皆さんが今後この木のために何をすればいいのか?と真剣に質問してきてくれました。
これは「みんなで一緒に木を直そう!」(仮称)サービスを考えてた狙い通りでした。
「ぜひ木を大切に思ってもらう」ということのために考え出したサービスです。
この木と彼らの間に新たな思い出ができた瞬間です。

この仕事をしていて思うのですが、
「何とかしてほしい!」と依頼のある木は、依頼主にとって思い出とともにある木々です。
このサービスが目指していることでもあるのですが、
木とともにある思い出をよりたくさん作ってもらうことによって、木を大切にしてほしいなと思います。

これからも思い出とともにある木を植え、育て、守っていく形で仕事を進めていきたいなと改めて思った1日でした。



神社のご神木治療のお手伝い

 2016-01-27
今日は、知り合いの樹木医の方が行う樹勢回復作業のお手伝いでした。
神社のご神木のスダジイです。
作業自体は昨日からスタートし、昨日は自重で傾いた幹を切除したそうです。
全体の2/3くらいになりそうです。

神社のご神木 スダジイ 神社のご神木 スダジイ 神社のご神木 スダジイ

今日は、ご神木にいたるところに見られるガンシュ病の癌腫除去、および根元周りの土壌改良作業でした。
神社のご神木 スダジイ 神社のご神木 スダジイ 神社のご神木 スダジイ 
チェーンソーで癌腫部分を削り、そこに殺菌剤塗布しました。
殺菌剤塗布は昨日の作業後にした緑色の塗あとみたいに行いました。
今後どうなりますかね?
元気になってくれるといいですね。

神社のご神木 スダジイ
根元は丁寧に手作業で根を堀り上げ、土壌改良材と土を混合したもので埋め戻しました。

お手伝いは今日1日だけなのですが、
今後、この木がどうなっていくのか行方も気になりますので、
定期的に見に行きたいと思います。


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