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野中神社のご神木についての相談でした

 2018-11-20
今日は、当初、がっちりと樹木診断調査をやるという話で、
富士宮市にある野中神社に伺いました。
対象は、ご神木のスダジイです。

スダジイ スダジイ スダジイ

ところが、総代の方々と話をしていると、
かなり木が痛んできたけど、台風とかで倒れる心配はないですか?
という1点の心配だけでした。
そこで、外観を確認し、ひと言伝えました。
今年はいい殺し文句があります。
「**年かに一度の強い台風(台風24号)が来ても倒れなかったから大丈夫です!!」と。

ただ、この木については、
これまでの扱いがあまりにひどいため、
土壌改良等を行うと、今後も安心していられますよ!という提案をしてきました。
工事のたびに太い根が切られた痕跡が多数・・・

仕事の依頼が来ると嬉しいですね。
この木のためにも!!







出雲大社にて参道のクロマツ並木の養生を見る

 2018-08-16
夏休みを取り、
今回は島根県にある出雲大社に行ってきました。

出雲大社

縁結びの神様なのですが、
樹木医的な視点でこの神社を見ると、
この神社の参道に並ぶクロマツ並木は、根を保護するために、完全に人が歩くことができません。
人間は、並木の外側の石の上を歩きます。

出雲大社2

もともと、クロマツに囲まれた3本の並木のうち、
真ん中は神様の通り道として、以前から歩くことが出来ませんでした。
しかし、今回訪問すると、3本とも歩くことができないようになり、人間はクロマツ並木の外側を、しかも敷石の上歩くことになっていました。
人間が歩くことにより、マツの根周りの土が固くなることを予防する、いわゆる踏圧対策が完璧にされていました。 

加えて、こちらの参道のクロマツの根周辺には、菌根菌資材、「炭八」という木炭が使われています。
菌根菌資材は、クロマツが悪環境にも耐えることが出来るよう、耐環境ストレス性をアップさせるため、菌根菌をマツの根と共生させる樹勢回復手法です。木炭は、その菌根菌の住処となるように敷設した副資材です。

この出雲大社でのクロマツ並木対策は、
・ 完璧な踏圧対策
・ 菌根菌資材の投入
の両輪による樹勢回復・保護対策となります。
補足的に、菌根菌の数が減らないように、菌の住処である木炭を追加投入した形です。

やはりこの規模でクロマツ並木の保護をすると、
マツは元気に青々としてますね!
この日はあいにくの雨模様でしたので、写真ではいまいちわかりにくいのですが。。。



クロマツの花摘み(雌花)作業をしてました

 2018-07-10
2016年12月に樹勢回復作業をしているクロマツが今日の対象です。
かなり樹勢は回復しつつあります。

樹勢回復作業をしたクロマツ2 樹勢回復作業をしたクロマツ 樹勢回復作業をしたクロマツ3

宮城県石巻市の個人宅のクロマツです。
当初の予定では、今年は枯れてしまった枝の部分を埋めるため、
盆栽的に枝の誘引を行って、樹形矯正を行う予定でした。
ところが、今年は花が多かったせいか、新芽の伸びがイマイチ・・・
そこで、エネルギーを多く使う雌花の花摘みを行い、枯れ枝切除、アミノ酸系液肥の葉面散布を行いました。
雌花とは、簡単に言うと、若い松ぼっくりのことです。

このあと、夏に季節外れではありますが、
若干でも今年の芽が伸長してくれることを願っています。
そうすると、樹形矯正作業が今年から始められます。
ダメなら、来年ですね。。。





由緒ある樹齢300年のサルスベリ

 2018-07-05
こちらの樹齢300年と言われているサルスベリ
伊達家ゆかりの木だそうです。
東日本大震災の時には、根元に海水を被った木です。

気仙沼のサルスベリ3 気仙沼のサルスベリ2 気仙沼のサルスベリ1

伊達家が気仙沼にやってきた際に、休憩所として使われていた建物のそばに生えるサルスベリです。
代々大切にされてきた木だそうです。
ただ、今は残念ながら、ボロボロで枯れがすすんでいるため、樹高も3mほど。
幹はかつては太かったのかな?と思われますが、今はそれほどでもないです。。。

この木は4月に簡易診断調査を行いました。
・ 水はけがいたって悪い
・ 有効土層が浅い
というあたりが結果として出てきました。
確かに、相当過湿に弱い樹種ということは把握しています。
盆栽を使った過湿についての試験では、サルスベリは瞬殺でした。

ただ、状況を見て、まだほかにもっと深刻な原因があるような気がしますが、
簡易診断調査ではわかりませんでした。
今秋、もしくは冬に樹勢回復作業を行うことになりましたので、そのときに作業をしながら、確認していくことになりそうです。

どちらにしても、この木とも長い付き合いになりそうです。


東北大学片平キャンパス内のアカマツ 樹勢回復作業(応急処置)

 2018-04-26
4月初めに宮城県の樹木医の方から相談と土壌分析の依頼があり、
私の会社で土壌分析を行ったアカマツです。
東北大学の片平キャンパス内になる木です。

東北大学 片平キャンパス アカマツ

写真でも確認できるのですが、
根元にはびっちりと雑草が生えています。
その雑草の下には、長年の間に10cm厚以上の木質チップが敷設されています。
土壌分析結果でも出てきたのですが、
良好な果樹園以上に腐植を含む土壌でした。
アカマツにはあまりにも厳しい腐植過多の土壌でした。

ということで、
応急処置として、木質チップの全撤去および、なんとか夏を越してもらうため、菌根菌資材の投入を行いました。
菌根菌資材は、(株)松本微生物研究所の「エコバイオティクス根健」になります。

東北大学片平キャンパス内のアカマツ3 東北大学片平キャンパス内のアカマツ2 東北大学片平キャンパス内のアカマツ4

今回は、木があまりに弱っているので、
通常のように根をバシバシ切って、菌根菌資材を投入すると、木が枯れてしまう可能性があったため、
今回の応急処置はごく狭い範囲で行いました。

東北大学片平キャンパス内のアカマツ

これくらいの範囲の応急的な樹勢回復作業でなんとかこの夏を越えてくれると、
冬に全面的に菌根菌資材を使った樹勢回復作業を実施することが出来るのですが・・・

なんとかもってくれるといいのですが。





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